Sプロジェクトが企画の企業向け熊本研修ツアー 阿蘇大橋・東海大学の阿蘇キャンパス周辺へ
5月26,27日の2日間、Sプロジェクトが企画する企業研修ツアーで
NTT労働組合コミュニケーション ズ様をご案内させていただきました。
初日は南阿蘇方面へ。
まだ痛々しさが残る阿蘇大橋のふもと向かい、東海大学の阿蘇キャンパス周辺を東海大の学生さんのお話を聞きながら周りました。
当時、阿蘇大橋のふもとにあったコンビニエンスストアは時間が止まったまま。
店内も震災当時のままになっていました。
駐車場に入った大きい亀裂に咲く野花が時間の経過を教えてくれているよう・・・。
本震直後の学生さんたちの様子をリアルな言葉で聞いていると、
あの日の記憶が蘇り、私たちも心が苦しくなってきました。
熊本市内にいても、恐怖で震え、この世の終わりかもしれないと感じられたあの夜、
もっともっと大変な思いをした人たちがここにいたんだと・・・。
大分出身の石田さんは当時この周辺の学生寮に住んでいて、自分も家具などの下敷きになってしまったそうです。
救い出された人も「自分は大丈夫だから、他の人を助けに行って!!」と、
あまりの揺れの酷さに、自分より周りがもっとひどいことになっているのではないかと
皆が思っていたと、当時の心境を話してくれました。
学生の犠牲が出てしまったアパートは今は更地になっていました。
震災当時の崩壊した写真を見せてもらい、今の目で見えている風景と見比べ
すっかり跡形もなく消えてしまった学生寮跡地に胸が痛みます。
犠牲者はでてしまったけれど、それでもみんなで助け合えたから救助をスムーズに行うことができた、と石田さんは語ります。
普段からの繋がりがあったから、
・だれがどこにいるのか
・この時間なら何をしているのか
を把握していたとのこと。
地元の方たちとも協力ができ、小学校での避難生活も乗り越えることができたと教えてくれました。
この体験を多くの方に知ってもらうために語っていきたいと、最後に話されていたのが印象的でした。
自分たちの経験を次の震災に生かすことが出来たらと。
私たちも同じく、語り継いでいきたいし、多くの方にこの景色を見てもらいたいと強く思いました。
昼食はファームランド近くの「レストラン バイエルン」さんへ
震災後からしばらく水が出なくて大変だったこと、
道路が通れなくなったことでお客様が激減したことなど
震災後のお話を聞かせていただきました。
そして、自慢の赤牛を美味しくいただきました。
試食で出していただいたソーセージがとても好評で、みなさんたくさんお土産を購入してらっしゃいました。
参加者の方にも、お店の方にもとっても喜んでいただけて、私たちも嬉しくなりました(^^)
南阿蘇は少しずつ通れる道路も増えてきて、観光地として元気に復活しています!
昼食の後は葉祥明阿蘇高原絵本美術館さんへ(続きは1日目後半レポートで)